本日のジュニア・シニアレジデント向けランチセッション『禁煙支援を行うためのTips』
本日は、毎日行なっているモーニングレクチャーに続き、
特別編として、『禁煙支援を行うためのTips』と題し、シニアレジデント、ジュニアレジデント、
北京大学医学部を卒業され、現在日本で実地トレーニングを受けている研修生を対象に
ランチセッションを行いました。
セッションでは、ニコチン依存度を評価する方法、
行動変容ステージの評価とそのステージに応じた効果的な関わり方、
また、禁煙を希望する方への効果的なカウンセリング手法、
禁煙治療の方法と使い分けのテクニックなどについて1時間に渡って行いました。
事前にテキストを熟読してからの参加が必須という条件でしたが、
その分、比較的ハイレベルで実践的な内容だったと思います。
今回は、参加者の感想をいただきましたので、ご紹介いたします。
●禁煙に関して、今まで周囲の人に禁煙を勧めてきたが、
僕自身の発言によって禁煙を初めたことは一度もなかった。
もちろん本人も前熟考期であったし、僕自身もそんなに本気で禁煙のことについての知識が
なかったことがある。
しかし、今回の勉強によって禁煙の際の治療法や医師の取り組み方、
患者さんへの態度等が学ぶことが出来た。
そして、その中で一番印象に残った2つのことがあった。
それは、ただ喫煙による危険性を伝えるだけでは患者さんは防御態勢に入ってしまうこと。
そのため、禁煙する気持ちに至らないことが分かった。
もう一つは、特に禁煙について勧めることがなくても、患者さん本人に喫煙していることを意識させるだけでも、
随分禁煙のことに意識を持ってもらうきっかけになれることであった。
今回学んだことによって、禁煙外来の際にも、また身近な喫煙者にも、
禁煙のことについて、より関わることできると感じた。
(ジュニアレジデント1年、D.I.)
感想ありがとうございました。
記載:阪本直人(日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医、日本内科学会認定内科医、地域医療教育学 講師)