小児病棟でハロウィンキッチンを行いました
小児病棟に入院中の子供たちにも、食育という観点からいろいろな体験をさせたい!
という熱い思いを、小児病棟の副看護師長から頂き、実現したこの企画。
病棟で、なんと、なんと、お料理教室を開催しました!!!
10/31 ハロウィン当日に、筑波大学附属病院の小児病棟のプレイルームで実施しました。
みんなでつくる、パンプキンパイです。
ちょうど、ハロウィンだったので、ハロウィンのお話も混ぜながら6名の子供たちと、保護者の方を交えてスタート。
私、地域医療教育学の堤がお話をしながら、
病院の管理栄養士の浅見先生にもご登場いただきました。
川村副看護師長が、ご用意してくれた大きなまるごとのかぼちゃ。
「どう?さわったかんじは?」「うん、コンクリートみたーい!」「初めてさわったよ」
いろんな声が上がりました。
さぁ、いよいよ、パンプキンパイを作ります。
かぼちゃの皮をむいて、スプーンでつぶして、お砂糖をいれて、牛乳を入れて・・
「え?手でむいていいの?」「え?さっていいの?」という顔をしていた子供たち。
卵も初めてわりました。黄身と白身を分けて・・高度な技を要求します(笑)
恐る恐るむくこどもたち・・・生卵なのですが、なんだかゆで卵の殻をとるみたいに
したけれど、みんな上手にできました。
最後は冷たいパイシートでくるんでトースターで焼きました。
三角のパイ、大きなパイ・・・思い思いの形にできました。
残念ながら、商品衛生管理上の問題から、作ったパイを食べることはできませんが
いいタイミングで、管理栄養士さんたちが作ってくれたおやつのパンプキンパイが運ばれてきました。
病棟の中では、制約も多いし、受け身にならざるを得ないことも多いですが
ほとんどの子供たちが退院し、ふつうの生活に戻っていきます。
ふつうの生活に戻るということは、様々な事を「選択」していく自由のある生活です。
「選択」には「判断」が必要です。
「判断」を正確に、早くするには、多くの経験と知識が必要です。
入院という特殊な環境ではあるものの、多くの経験をさせてあげることで、退院後の生活で
正しい選択をできるようにしてあげることも、私たちの役割なのだと思います。
(堤 円香)