石丸直人先生の倦怠感患者におけるSASの有病率研究がGeneral Medicineに掲載されました!

石丸直人先生の倦怠感を訴える外来受診者における睡眠時無呼吸症候群の有病率研究「Prevalence of Sleep Apnea Syndrome in Japanese Patients with Persistent Fatigue」が、General Medicine 13:103-9, 2012 に掲載されました!

この研究は、1ヶ月以上続く倦怠感を訴えて受診した外来患者を対象としてSASの有病率を調査した研究です。

結果では、対象者におけるSASの有病率は6.5%と決して低くなく、特に収縮期血圧140mmHg以上の患者では33.3%と3人に一人がSASと考えられ、持続する倦怠感を訴える患者、特に収縮期血圧高値の患者においては、鑑別診断としてSASを念頭におくことの重要性を示した研究です。

http://www.primary-care.or.jp/info_pdf/info20121228_03.pdf

この研究は、平成18年に臨床研究に興味があるメンバーで自主勉強会としてスタートした筑波総合診療グループ臨床研究勉強会のスタート時から石丸先生が取り組んでこられた研究なので、この論文の出版は私達にとっても記念碑的な出来事でとても嬉しいです。

症例が集まらず現場の臨床研究ならではの苦しさもありましたが、それを乗り越えここまでこぎつけたのは石丸先生のご努力の賜だと思います。

これからのますますのご発展を期待しております。

(平成25年1月8日 前野貴美)