利根町診療所に行ってきました。
先日、舛本先生の利根町診療所訪問の記事がありましたが、今日、私も行ってきました。
この診療所は、筑波大学が地域医療教育ステーションとして教育をお願いしているところで、筑波大学からの派遣で小曽根先生が診療・教育、そして研究にも関わっています。
今日は学生のK君(6年生)が実習に来ていました。
小曽根先生と 打ち合わせをして、このあと患者さんを呼び入れて外来診療。
医学的なことだけではなく、暮らしのこと,家族のことも含めて、自然に、和やかに話が聞けていて、学生と思えないほどのハイレベルな医療面接に感心しました。
隣からは、院長の中澤先生独特の、温かみのある大きな声が聞こえてきます。患者さんとのやりとりを少し聞いただけでも、いかに中澤先生が信頼されているか、よく伝わってきます。
きっと、20年以上の長い時間をかけてじっくりと築いてきたものなんだろうと思いました。
小曽根先生も、学生の指導はもちろんのこと、それぞれのスタッフに細やかな心配りを見せていて、その生き生きとした姿は、大学で一緒に働いているときとはまた違う一面を見せてもらった気がしました。
午後は、訪問診療に同行させてもらいました。診療所は利根川に近く、周りには田んぼが広がっています。
回ったのは時間の都合で2軒だけでしたが、どちらもとても印象的な症例でした。
中澤先生は、医学的な問題はもちろんのこと、家族背景も詳細に把握されて細かく対応しておられ、本当に素晴らしいと思いました。
私も今でこそ大学で仕事をしていますが、もともと私もこういう医療がやりたくて医者になったわけで、横で見ているだけでも楽しかったです。
医師になる前からこのような空気に触れることができる今の学生は、本当に幸せだと思います。
短い時間の滞在でしたが、日々提供されている地域医療の現場を垣間見ることができて、本当に良かったです。
急なお願いにもかかわらず、対応していただいた中澤先生はじめスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
(前野哲博)