2013地域枠スプリングセミナー
『地域で働く医師のキャリアパスを考える』
白土綾佳先生講演会 & ワークショップ
筑波大学医学群医学類の茨城県地域枠は、1期生が4年生となり、そろそろ自分の将来のキャリアを考え始めています。ところがイメージしようとしたとき、自分たちが最初だけに、具体像が浮かびにくいことに気付いたのです。
そこで彼/彼女らが企画したのが、今日の会です。
笠間市立病院で地域を基盤にした医療に取り組んでいらっしゃる白土綾佳先生は、自治医科大学卒業生として県内で研修を積んでこられました。また、結婚・子育てもしながら生き生きと活躍されています。特に女子学生にとっては、女性医師としてのキャリアという意味でも関心を強く持っています。
さて、白土先生のご講演が始まりました。
3年目から一人で僻地診療を行わなければならないという意識から、初期研修は一般教養的な幅広さを身につけようという、のんびりした気持ちではなく、本当にcommonな疾患は自分で対応できるようにと、一生懸命経験を積んだそうです。また、初期研修で先輩医師との関係を構築したことが、その後の僻地診療でとても役立ったとのこと。
進路選択の悩みと決断、今関心を持って取り組んでいることなどキャリアのお話、結婚と育児(現在奮闘中!)のお話し、地域医療の喜びなど、前向きでとても引き込まれるお話しが続きました。
学生からもいろいろ質問が出ました。専門医を取得するためのトレーニングをどうするか、総合医になろうと思った決め手、それから結婚について・・・。
この後、学生は3グループに分かれてワークショップです。
・地域で働く修学生医師のキャリア形成について
・女性医師のキャリア形成支援システムについて
・地域医療の問題点:茨城県の医療供給体制について