第2回ナイトセッション:生物心理社会モデル(Biopsychosocial Model: BPS)について
ナイトセッション第2回目では生物心理社会モデル(Biopsychosocial Model: BPS)について勉強しました.
「生物心理社会モデル」と聞くと,何だそれは?と身構えてしまいますが,横谷先生から分かりやすく説明して頂きました(「風が吹くと桶屋がもうかる」という格言をもとに)
我々医療者は,日常診療で純粋な医学的アプローチだけでは解決できない様々な問題に直面します.
普段は特に意識せず,問題解決に向けて様々な方策を練っていることが多いと思いますが,そうした問題を統合的に,分析的に考えてみるのも問題解決の糸口につながる,とういことを勉強しました.
全てを単純な因果関係で説明しようとする(還元主義)生物医学モデルと比較して,生物心理社会モデルは,医療という不確定で複雑な領域を説明するのに有用な理論であり,問題の解決にアプローチする一つの手段であるということを学びました.
生物心理社会モデルの基本的なアプローチとして
- 患者の物語と生活環境を聴く(情報収集)
- 生物・心理・社会の領域を統合して考える(分析)
- 関係性を認識してケアを提供する
- ケースのどこに焦点を当てるか検討する
- 多面的なケアを提供する
- 医師として関与している自分自身を観察する
といった項目があります.
セッションでは,このモデルの考え方を実際に直面した患者さんの問題に対して適用して考えてみました.普段,何となく考えていることを,こうしてモデルに沿って考え,言語化してみることで,さまざまな解決の糸口が見えてくることを実感しました.
今後の研修でも,問題にぶつかった時に,こうしたアプローチを試してみようと思います.
次回は浜野先生によるバッドニュースの伝え方です!
文責:筑波大学附属病院総合診療科 S2 舛本祥一