薬剤師を対象に、症候診断の講演会が行われました
5月29日、東京・渋谷で薬剤師を対象とした生涯学習講座「現場で使える!症候診断」(全3回)の第1回が開催され、前野哲博教授が講師を務めました。
第1部は症候論総論として、薬剤師が症候診断を学ぶ意義や医師からの期待について話があり、その後、症候診断の基本的な考え方についてレクチャーが行われました。第2部では、頭痛の診かたをテーマとして、2つの症例を呈示して、個人ワーク→グループワークを行い、鑑別診断のリストとその可能性について考えるワークショップ形式で実施されました。
台風による大雨にも関わらず100人を超える参加があり、議論が白熱して予定時間を大幅に上回る盛り上がりで、意外な最終診断が示されたときは大きなどよめきが起きました。
近年、医療職が既存の役割分担を超えて新たに連携するスキルミックスという概念が提唱されています。ドラッグ・ストア、保険調剤薬局、服薬指導などで患者さんと接する機会の多い薬剤師が症候診断の基本的な考え方をマスターすることは大きな意義があり、今後、このような動きが全国に広がっていくことが期待されます。
なお、第2回は「風邪の診かた」をテーマとして、6月12日に開催されます。
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