総合医の養成は時代の流れです!

文部科学省から、今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」論点整理 についてパブリックコメントの募集のお知らせが出ています。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000554&Mode=0

この中で、「総合的な診療能力を持つ医師の養成について」という項目が大項目として取り上げられ(7ページ)、これからの医療に対応していくために、総合的な診療能力を持つ医師を養成していく必要性があることが強調されています。

そして、「その育成のための 医学教育が確立されているとは言い難い」とも述べられており、「総合診療を専門とする教授等の教育研究のポストの確保や、大学附属病院において総合診療部門を重要な部門として位置づけることなども含め、今後の教育の方法や体制の構築が求められる」と述べられています。

医師不足、高齢化、震災対応など、医療を巡る社会の情勢は厳しさを増す一方ですが、その中で、家庭医・総合医の養成はまさに時代の流れなのだと思います。まだまだ十分に浸透しているとは言い難いのが現状ですが、さらなる普及と教育の質の向上に向けて、努力していきたいと思っています。

また、このパブコメでは、医学教育の改革という項で(10ページ)、地域と連携した教育の充実の例として、筑波大学水戸地域医療教育センター(水戸協同病院)の取り組みが「一般病棟内に大学附属病院のキャンパスを設置して、指導教員を配置、学生実習を行っている」ことが取り上げられています。新たな医学教育のモデルとして、全国から注目されている取り組みなんですね!

(前野哲博)